スウェーデン中銀、マイナス金利の打ち切り
スウェーデン中央銀行であるリクスバンクが、政策金利を現在のマイナス0.25%から0%に引き上げると発表。
景気と物価は勢いを欠くが、家計の債務膨張に歯止めがかからず、異例の緩和策をこれ以上続けられないと判断したのだそうですよ。
マイナス金利政策自体、日欧の主要中銀が採用しているとはいえ、長期化による副作用への懸念も強まるなど、いよいよ曲がり角に差し掛かっていますよね。
今回、金利を引き上げるのは国内の景気や物価が改善したからというわけではなく、景気の現状を映す製造業購買担当者景気指数(PMI)が11月、7年ぶりの低水準に落ち込み、物価上昇率も1.7%と目標の2%には当面届かない見通しのようで、このマイナス金利における副作用が無視できない水準まで高まってきたためなのだそうです。
日本においても景気にはたいした効能がなかったうえ、現在では地銀を中心に金融機関の収益が大幅に悪化していますから、いよいよ方向転換すべき時期だとは思うのですけどね。
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